整体院・接骨院で患者様が減っている?その対策は?

整体院・整骨院が患者減にどう立ち向かうか

整体院や接骨院を含む治療院の数が2018年の段階で、全国に50,000店舗を超えて存在することが全国柔整鍼灸協同組合の調べで分かっています。
2008年の時点では、全国の整体院や接骨院含む治療院の数が35,000店舗でした。10年で15,000店舗も増えていることが分かります。
日本の人口が減少していく中で、整体院や接骨院の数は増え続けているため、当然、患者様の奪い合いが発生しています。

  • 整体院・整骨院で患者様が減少する原因
  • 患者様の減少を防ぐ方法

本記事では、整骨院・整体院専門のホームページ制作会社クリニックエールが、こうした疑問にお答えしています。

整体院・整骨院で患者様が減少している原因

整骨院・整体院で患者様が減少している原因

まずは、整体院や接骨院で患者様が減少している6つの原因について解説していきます。

  • 施術スキルが乏しい
  • 差別化をしていない
  • リピーターが少ない
  • 来院を促していない
  • 治るまでの見通しを伝えていない
  • 新型コロナウイルスの影響

施術スキルが乏しい

整体院や接骨院では、ケガや痛みの改善を目的として患者様が来院する場所です。
その為、施術のスキルが乏しいとライバル院に患者様が流れて行ってしまう可能性が高くなります。
どのような施術を行い、どのような変化が出ているのかを明確に説明できないと、患者様をリピーターにすることは難しいでしょう。
冒頭でもお伝えしたように、整体院や整骨院の数は増えているので、施術のスキルだけではなく施術のレパートリーも用意しておく必要があります。
何故なら、毎回同じような施術を行っている場合、患者様が飽きてしまう可能性がある為です。
自由診療で来院される患者様だと、その都度、症状が異なるということも珍しくないでしょう。
その時に臨機応変に対応ができないと、リピーターの患者様を失ってしまう原因にも繋がってしまいます。

差別化をしていない

病院に内科や外科、心療内科などがあるように、整体院や接骨院にも得意分野が存在しています。
その為、ライバル院と差別化をすることがとても重要になります。
例えばですが、肩こりに悩んでいる患者様が居るとします。
A院には「腰痛・肩こり・頭痛・自律神経などの症状でお悩みの方は当院へ」という看板があり、B院には「○○市で唯一の肩こり専門治療院」という看板があったとしましょう。
その場合、先ほどの肩こりに悩んでいる患者様はどちらを選ぶでしょうか?きっと、B院の肩こり専門治療院を選ぶでしょう。
多くの患者様を集めたい為に、施術の幅を広げたい気持ちは分かりますが、あれもこれもできるというのは、得意分野がないと言っているようなものです。

リピーターが少ない

整体院や接骨院では基本的にケガや痛みの改善に施術を行うので、それらが改善すれば通う必要がなくなります。
患者様がまたケガや身体の不調が起こった時に「またこの院で施術をしてもらいたい」と思わなければ、リピートには繋がりません。
ある調査によると、整形外科に訪れる患者様の数の割合は「初診1:再診9」となっています。
整形外科では、整体院や接骨院と似たような症状を扱う事が多いので、このデータは参考になるでしょう。
つまり、リピーター(再診)の数が少ないと、それだけで患者様減少のリスクが高くなるということです。

来院を促していない

整体院や接骨院の患者様が減少するシンプルな理由として、患者様の来院を促してないことがあげられます。
施術が終了し、お会計を済ませた患者様をそのまま帰してはいませんか?
ただ単に、「お大事に」と言う場合と、「○○様、次回○○の施術を行いたいので5日後に来院できますか?」と言う場合だと、圧倒的に後者の方が再来率が上がること間違いありません。
整体院や接骨院で働くスタッフは、資格を持っている方も多くプロフェッショナルである以上、自信と責任を持って次回の来院指導を行いましょう。
そのプロフェッショナルな覚悟がないと、患者様減少のリスクへと繋がりかねません。

治るまでの見通しを伝えてない

患者様が減少する整体院や接骨院の特徴として、治るまでの見通しを伝えてないことがあげられます。
特に初診の患者様に対しては「このように施術を行うことで、○回くらいで症状の改善が見込めます」と説明できなければ、患者様はいつまで通えばいいのかと不安になるでしょう。
「必ず良くなります」といった曖昧な表現ではなく、具体的な数値や期間を交えて見通しを伝えることで、患者様が安心して通えるようになり、リピート化にも繋がります。

新型コロナウイルスによる来院減少

2020年から新型コロナウイルスによる影響で、対面での接客を避けた患者様が増えたのも来院減少理由の一つでしょう。
施術を受ける際の密接は避けられませんが、密になりにくい院や、しっかり換気をしているか、完全予約制になっているかなどを患者様はチェックしています。
他にも、施術者がマスクの着用を義務付けしている、消毒の徹底をしていかによっても来院するかどうかの基準としている場合があります。
患者様が事前に、どのようなコロナ対策をしているか確認できるように、ホームページやSNSに掲載しておきましょう。

整骨院・整体院で患者様の来院減少を防ぐためには

整骨院・整体院で患者様の来院減少を防ぐためには

減少している原因を確認した上で、対策を行っていきましょう。
どのような対策が効果的なのかご紹介いたします。

  • 効果的な集客をする
  • リピーターを確保する
  • SNSやホームページを活用する
  • コロナ対策をアピールする

効果的な集客をする

整体院や接骨院の9割はリピーターですが、それでも新規患者様の集客が重要であることは変わりません。
何故なら、新規患者様がいずれはリピーターになることで、院の規模が少しずつ大きくなるからです。
リピーターだけに頼ってしまうと、将来の事業拡大は見込めません。
効果的な集客を行うためには、院独自の強みや特徴をアピールすることが重要です。
肩こりに強いのか、腰痛の改善を得意としているのか、それともスポーツのケガ全般を得意としているのかなど、強みを伝えましょう。
強みがある院の特徴として、口コミが広まりやすいことです。
強みを打ち出した上で、患者様へ口コミサイト(Googleマイビジネスやエキテンなど)に書いてもらえるよう、お声がけをしてみましょう。

リピーターを確保する対策

経営を安定させるにはリピーターの確保が必要です。
そのためには、施術後のアフターフォローが重要となります。
新規の患者様には感謝のメールを送信したり、誕生日や季節の変わり目などに安否を気遣うメールを配信しても良いでしょう。
お手紙やハガキという選択肢もあると思いますが、時間とコストを考えるとメールで送った方が効率的ですし、メールからの予約という導線の確保もしやすいでしょう。

SNSやホームページを利用する

インターネットが盛んになった昨今では、SNSやホームページなどのWeb媒体を利用しない手はありません。
SNSの中でもLINEやInstagram、Twitterは利用しているユーザーが多いので、アカウントをうまく活用しましょう。
特に、LINEは日常的に利用している方が多いので、院のLINEとお友達になってもらい、そこでキャンペーンやお知らせを送信する事ができるので集客には効果的でしょう。
また、ホームページを持っている院であれば、ホームページ内でブログを作成し頻繁に投稿をすることで、SEO対策にも繋がります。

コロナ対策をアピールする

院で行っているコロナ対策を患者様にアピールすることも重要です。
院内でベッドや施術室を消毒・換気している動画や写真などを撮影して、ホームページやSNSに掲載しましょう。
コロナ対策がされているかどうかで、患者様から「あの整体院・接骨院なら安心して通えそう」という評価に繋がり、患者様減少を最小限にとどめることができます。

整骨院・整体院の来院減少を防ごう

今回は、整体院や接骨院の来院減少の理由と集客対策についてご紹介いたしました。
整体院や接骨院の数は増え続ける一方で、これから先も患者様の奪い合いは続くでしょう。
そこで、うまく行っているうちに患者様の来院減少に対する対策を行うことが重要です。
またクリニックエールでは整体院・整骨院の集客支援を制作しています。集客にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

篠木 雄大
篠木 雄大
整骨院・接骨院・整体院・治療院専門のホームページ制作会社「クリニックエール」を経営しています。これまでの制作実績は2,000院以上。ただホームページを作るだけでなく、集客も考えたホームページを作ります。